8/7のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 65)
ロシアがウクライナから農産物を積み出す黒海の港を封鎖したんで、陸
路から川で運ぼうとしたウクライナのその拠点もロシアはドローン攻撃
を始め、穀物貯蔵庫の破壊もしてて、とにかくウクライナが嫌がること
をロシアはどんどんやってるんだけど、ウクライナだって、ロシア兵が
潜む塹壕に攻撃して兵士を殺してるわけだから、戦争をやってること自
体がどんな自分らの正当性を謳おうが馬鹿げた行動をしてる点でウクラ
イナだって同じなのだ。
いくら、軍事侵攻したプ−チン大統領が悪い、と言ったって、同じく、
ロシア兵を殺してるゼレンスキー大統領だって悪くないわけはないのだ。
そんなに国を守るために命を捧げることが尊いと言うなら、プ−チン大
統領もゼレンスキー大統領も自身前線へ出て命を捧げるのがいいのだ。
そう言われたら、どっちの大統領もそれはやなこった、って内心思うは
ずだろうに、西側も東側も本気で戦争を止める努力が足りないのに、き
れいごとの理屈言ってのんびりしてる間に、双方の兵士たちは死に続け
てるのをほっておいていいはずはないのだ。
きのうはわが国広島が核兵器被爆した日で、式典をやってて、毎度のよ
うにわが国の首相も核兵器や戦争のない世界作りが必要だ、などと口だ
け動かして済ませてるんだけど、それだけやってても戦争は終わらない
だろうし、核廃絶は夢の彼方だろう。
ウクライナやロシアに限らず、たいていどこの国の政府も反政府勢力や
他国に攻撃されることを怖れて軍拡に精を出してんだけど、それをする
発想自体が相手に同じ恐怖を生む鏡のようなものでそれのエスカレート
の悪循環を生むだけなのに、それに疑いを持つリーダーがほとんどいな
いのは、科学進歩の早さが政治家の成熟を追いこしてるのか、そのバカ
循環をわかってて利益を出してよしとする産業界があるのだ多分。
政治家が思考停止したら世界は悪い方へ行くしかないのだから、もっと、
他国に敵意ではなく敬意を持って平和外交に徹するのがいいのだ。
戦争放棄を謳った平和憲法を持つ日本なら、首相が率先して、ウクライ
ナやロシアに直接働きかけて戦争終結を説得する努力するのがいいのだ
し、米国の核の傘に守られてるから、って米国の顔色見てるんじゃなく
て、戦争も核兵器も不要を宣言して核兵器禁止条約も率先して批准する
ぐらいじゃなければ世界平和に向けた変革なんてできないのだ。
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