6/12のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 57)
私と家人がのんきな旅行で10日ばかり日本を離れてる間も、ウクラ
イナでは相変わらず戦闘が続いてて、ウクライナの反転攻勢の勢いを
削ぐ目的なのか、ロシアは南部の貯水地を破壊しあたりが洪水になり、
地域住民が避難や救助されてるところへまた爆撃してるようで、全く、
人が人を困らせることに際限のないのが戦争、ってことらしい。
ウクライナのゼレンスキー大統領は自国の領土奪還の正当性を信じ、
徹底抗戦で引かない考えだし、ロシアのプ−チン大統領の方も、ロシ
アの存続のための正当防衛の戦いだと、強引に正当性を主張して引か
ない考えのようで、これではまだ戦争は長引く見通しだし、事実、ゼ
レンスキー大統領は西側との戦後処理会議を来年に予定してると発言
してるんで、最低年内は戦争継続のつもりのようだし、そういう立場
だと、情況の膠着状態が続けば、来年になってもただ戦闘が続いてる
だけになる可能性もあるのだ。
ここで何度もくり返し言ってることなんだけど、戦争が長引けば長引
くほど、双方の人命が失われ続けることと、ウクライナ国土が破壊さ
れ続けることになるのだから、どんな妥協が必要だったとしても、双
方が歩み寄る姿勢を示し話し合い、一刻も早く停戦し辛抱強い和平交
渉に入るのが一番いいことなのだ。
NATOの軍事同盟で、ロシアの存続に脅威を与えられいつか打倒され
るんじゃないか、ってプ−チン大統領の心配を真正面から受け止めて
やり、その心配から解放させてやるなんらかの保障を提示するのが、
ゼレンスキー大統領と西側諸国の頑張るべき義務であって、ただ、自
国側の正当性だけを信じて、ロシア側の主張を悪だと言い切ってただ
敵視による攻撃だけを続けてればいい、ってことでは、戦争は100年
経っても終わらないことになるだろう。
ひとまず、自国側の正当性の主張を妄信するのは止めて、双方の人命
尊重を柱に和平への具体的方策を、西も東も各国がお互いの立場を尊
重しつつ模索するのが、理性ある人類のあるべき姿なのだ。
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