5/15のしゅちょう 文は田島薫
(戦争を止める方法、について 54)
ウクライナ東部や南部の主要都市はどうも、戦闘で破壊し尽くされてるよ
うだし、何百万人ものウクライナ国民が国外へ難民として避難してる中、
ゼレンスキー大統領は東部4州のほかクリミア半島もロシアから奪還する
まで戦う、って主張して成年男子には戦闘を強制しながら、ドイツやスペ
インからの戦車供与を求めたり、フランスへ行って戦闘機供与も求めてる
んだけど、クリミアまでの奪還は不可能だろう、って見方が、軍事支援す
る西側の識者からも指摘されてるのに、このまま戦争強行するのがいいこ
となのだろうか。
ロシアは武器や兵員調達に不足をきたしてるし、ゼレンスキー大統領には、
ウクライナの近々の反転攻勢でますます優勢になる目論みがあるんだろう
けど、当の大統領が自分で言ってるように、西側からの軍事支援はまだ不
足してるんだから、もっとちょうだい、って頼んで歩いてるのだ。
戦争してる双方が勝利の確信に影を感じながら、意地と空元気で戦い続け
ることを表明してる一方、戦争を仕掛けた方のプ−チン大統領は国民への
演説で、自分たちは戦争を止めようとしてるのに、その拡大を計ってるの
は西側とゼレンスキ−大統領の方だ、って言ってるのは、おいおい、他国
へ軍事侵略を仕掛けたのはあんただろう、なにを言ってやがんだ、ってこ
とで終わりにしてしまうのが西側諸国の方の標準の反応なのだけど、そこ
をぐっとこらえて、耳を貸すところから和平交渉が可能なのだ。
盗人にも一分の理、ってことわざもあるように、それを聞いてやってから、
それでもお前さん、もっと相手の立場にもなってみたら、お前さんの主張
は乱暴だと思わないかい、って問うて盗人が自分の行いを客観的に考える
機会を作ることができるのだ。
ウクライナと西側は武力侵攻は正義に反するから認めることはできない、
ってことで自分の思考停止を正当化して安心してるんだけど、歴史で絶対
正義は存在しなかったのだし、正義をかざして相手を悪と決めつけてたら
戦争終結はないのであって、もっと終結に算段は多方面の仕掛けに努力す
るべきなのだ。
先日、トランプ元大統領がウクライナ戦争について聞かれ、自分が大統領
だったら、戦争は起こらなかったし、起こっても24時間で終結させられた、
って言ってるんだけど、どんな形であれ、それができたなら、双方の戦死
者たちやその家族はそっちの方がよかった、って多分思うはずなのだ。
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