6/13のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 5)


ここで、思いつくままに、戦争を止める方法を言い放ってるんだけど、い

くらどんなことを言い放っても、ハナから聞く気がない人にとっては、な

にを馬鹿なこと言ってるんだ、ハイそうですか、って聞いて戦争が止めら

れるんなら世話はないわけで、世の中そんな単純なもんじゃないのだ、っ

て言っておしまいになるのがオチかもしれない。

だけど、結局、直接戦争を始めるのは、今回のプ−チン大統領のように、

たった1人の独裁者によるとしても、それを支えて、そういった空気や流

れを作ったり支持している、国民のひとりひとりの考え方が集合した結果

だとも言えるかもしれないとしたら、われわれひとりひとりが自分の意識

について確認して危険性のある部分は修正する必要があるのだ。

前回も言ったことだけど、戦争の被害者になった人々が戦争を肯定するわ

けはないのに、理由をつけて戦争を肯定する人がいるのは、言い換えると、

だれも戦争はない方がいいと思ってるけど、戦争にならざるおえない状況

がある、って言ってる人がいる、ってことだろう。

戦争が仕方ない状況、ってことを考えると、今回のロシアとウクライナの

ように、自国の軍事的危険を防ぐため、って言うロシアと、侵攻された祖

国を守るための当然の行動、ってことになる。

どちらも、自国を守る、って言ってる元凶は双方が軍事同盟も含めて軍事

的な威嚇をし合う、って状況がエスカレートすることによるのだ。

だから、どこの国でも政府が他国を敵視したり軍備拡大するような政策を

志向する時はそれに反対するのは当の然であるばかりか、自らもそれを宣

言したり世界にも軍縮を勧める平和外交に精を出すのが一番いいのだ。

そうでなければ、各国が軍拡競争になり、世界平和を目的にする政治にと

っては足を引っ張る馬鹿げた状況をより悪化させることになるのだ。

核兵器は使えない武器だ、それは戦争の抑止力として有効だ、などと詭弁

を信じてはいけないんであって、軍拡を肯定してるのは、結局、軍事産業

と、利権獲得のためには理屈つけた他国の侵略もアリだ、って考える悪徳

企業やそれとつるんだ政治家だけなのだ。

現在進行中の戦争を止める一番簡単な方法は、今やってる戦闘を双方がと

りあえず止めて停戦して、それをできるだけ続けてる間に双方で完全終結

に向けた妥協交渉を詰めることなのだ。




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