5/23のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争を止める方法、について 2)


ウクライナに侵攻したプ−チン大統領は西側からの批判をものともせずに、

ウクライナ人へのロシア兵の戦争犯罪行動の指摘にも、ネオナチ擁護側の

フェイクニュースだ、って国民にメッセージしてて、ロシア兵は圧制下の

ウクライナ住民を解放してるのだ、って言って、食料や医薬品配ってるロ

シア兵の映像を流してる。

言論統制してる独裁政権は、情報自体も独裁者を正当化するような都合の

いいものばかりが集められる傾向が加速すれば、独裁者自身がその偏った

情報を信じるように自身を騙して行ってしまう、ってような現象は、かつ

てわが国の中国侵攻でもあったことのわけで、一旦走り出した暴走を止め

るのは聞く耳を持たない独裁者相手では誰にとっても難題なんだろう。

だからあきらめて、もうウクライナの方に武力援助してロシアを負かせて

しまえばいい、ってことに西側は舵を傾けたような状況が続いてるんだけ

ど、武力援助して戦闘が双方で激化することを良しと考えるのは、たいて

いは前線にいない人物か、いても攻勢にある兵隊だけで、劣勢でバタバタ

同志が戦死してる兵隊や、ただ爆撃を受けるだけの一般市民はそんなこと

を望むはずはないのだ。

プ−チン大統領だって、戦闘激化させてウクライナ人をどんどん殺戮した

い、って考えてるはずはなくて、元々は自分も含めた取り巻きと出所の怪

しい偏った情報を総合してどっかで作られた物語を信じて、脅かしだけで

有利な状況を作ろう、って短絡思考で動き出したところ、予想以上の反撃

に合い、撤退もできずにずるずる戦闘を続けることになったのだ多分。

これじゃ、ウクライナ市民も悲惨だけども、動員されたロシア兵たちだっ

て仲間がウクライナの反撃で殺され続ければ、恨みも生まれて、殺し合い

の悪循環になるのは道理なんであって、西側は一方的にロシア側の戦争犯

罪などと言って断罪批判だけしてればいいわけないだろう。

プ−チン大統領だって、自分が納得できる条件で仲裁が入れば、しぶしぶ

だったとしても、受け入れる気持もあるはずなのだ。

プ−チン大統領の初動は確かに批判されるべきものだろうけど、かつての

どこの国のリーダーでも臑に同じ傷を持った前科者なんだから、前科者同

志、双方の国民の命をここいらで救おう、ってことに全力をかけて腹を割

った双方の情報検証を介し積極的平和交渉に精を出す時だ。

これは、ウクライナだけでなく、シリアでも、どこでも、戦闘やってる国

では、各国リーダーのもっとも重要な外交政策なのだ。

軍事産業の手先になって利益だけ計算して他国民の命の危機には無関心、

ってような、各国の外交政策の現状は撤廃すべきなのだ。




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