3/14のしゅちょう
            文は田島薫

(独裁政権の後進性、について)


シリアのアサド政権やミャンマーの軍事政権や今回のロシアのプ−チン政権

のウクライナ侵攻を見れば独裁政権が危険だ、ってだれでもが感じてるはず

なのに、なぜ今日でもそういった政権が存在してるのか、って言うと、歴史

の過程で進歩の段階がまだの国がある、ってだけのことなんだろう。

議会民主主義の国ができたのも、ほんの200年ぐらい前のことで、それまで

やそれ以降だって、最近まで独裁政権の国はいくらでもあって、それでも徐

々に民主主義的な方向へ移行してるはずなのだ。

どんな独裁者でも、国民に苦しみだけ与えては自分の利益だけを追求してた

んでは国全体が滅びてしまうことになるわけだし、敵が増えてしまい安息が

ない生活になり長続きはしないため、自分なりにいい政治をしようと努力を

せざるおえないんだけど、共産主義などを単純に信じて、労働者以外を悪と

決めつけ自分のコンプレックス解消も盛り込みインテリはどんどん虐殺して

しまったポルポトのようなのやヒトラーのようなのが独裁者の地位につくと

もう周囲は止めることができないんで、リーダー1人に決定権を与えるよう

な憲法改正や特別法などを作ろうとする動きは、議員も国民も事前に阻止し

なければ危険なのだ。

プーチン大統領の今回の軍事行動には、世界が、まさかこんなことが起こる

はずはないだろう、って思ってたことが起こったんだけど、考えてみれば、

シリアなどで、欧米やロシアも加担した戦争は現在進行形なのだし、各国が

軍縮の必要性を唱えながらも、高性能兵器の開発競争やって威嚇のしあいや

ってんの見れば、祖国防衛や戦争抑止だけのためだ、っていくら言っても、

プーチン大統領だって、ウクライナに核兵器が持ち込まれる可能性が出てき

たので祖国防衛のためだ、って言うだろうし、状況が同様になれば、どこの

国でも同じことをやるかもしれないのだ。

不確実情報を信じ原始的とも言える単純な軍事行動を起こして膨大な破壊と

殺戮をやってしまった前科を持つ米国は少しは学習したかもしれないんだけ

ど、まだ発展途上のロシアでは、多分乏しい不確実情報を信じきったプーチ

ン大統領は正義感に燃え、親ロシア派住民のジェノサイドをするネオナチ化

する政権からウクライナ国民とロシア国民を救うのだ、って信じてるのかも

しれないのだ。

とにかく、軍拡やってる国々はプーチン大統領を非難する前に自分たちは本

当に独裁政権と違うのかどうかを謙虚に検証して、相互の情報誤認や戦争抑

止のための軍拡、ってインチキを認識して緻密な相互認識を高める平和交渉

だけに集中して精を出すのがいいのだ。




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