思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、わが国の一連の政策を嘆いてます。
アンダーコントロール
3.11 東日本大震災から10年になる。
テレビ局のニュースの時間にはりついた震災特集。
視界を遮る巨大な防潮堤にかこまれ、かさ上げされた土地に立つ83歳の男。
仮設住宅から10年ぶりに故郷にもどってきた。故郷といっても生まれてこの方慣れ
親しんだ景色はどこにもない。海さえも見えなくなってしまった。
「故郷と言ったってこの下になっちゃったんだ」と土を蹴る男。
「この10年はどんな10年でした」とアナウンサー。
「つまらない10年だったな」吐き捨てるように、怒りを込めるように力なく言った。
「つまらない10年」腑に落ちる言葉である。夢も希望もない10年間がおもしろい
わけがない。
「つまらない10年」と聞いてピンときたことがある。
コロナ騒ぎも正味1年になる。震災後とは違うが、無為無策夢も希望もない政治状況
はうり二つである。無能な政治家一人、アンダーコントロールと悦に入っているとこ
ろもそっくりだ。
あと何年つづくかわからないけど、コロナ禍が終息したときには「コロナ騒ぎはつま
らない〇年間だったな」と思うことだろう。