this is not drill
先週は雪の予報がはずれてひどい目にあった。
というわけで今回の雪予報はまったく当てにしていなかった。
朝からの雨で何することもなく、新聞を広げながら外を見ると雨に雪が混ざりかけ
ている。
おや、こんどは当たったなと窓辺によると急に雪が強く降ってきた。先週の敵討ち
と、おっとり刀ならぬおっとりカメラをもって玄関に向かった。
なぜかこのとき「this is not drill」のフレーズが頭に浮かんだ。チコちゃん流に
言うと「ボーッとしてんじゃねえよ。本物だぞ」ということになろうか。
じつはこれ、1941.12.7日本海軍の奇襲攻撃を受けたホノルルの米海軍士官の発
した電文の一部であって、全文は「airraid on pearlharbor this is not drill」
である。つまらないことを覚えているものだ。
つまらないこと、と書いたがほんとうはつまることであった。
drill [演習] は、自習や自修と同じ意味をもつことと知った。といって辞書を引い
たわけではない。この記事が載っていた本の和訳に「真珠湾空襲さる これは演
習ではない」とあったから分かったようなものだ。では、なぜ「this is not drill」
と警鐘を鳴らさなければならなかったかというと、当時のハワイ海軍基地では、
迫りくるゼロ戦の日の丸がなんであるかわからないほどのんびりしていたそうだ。
と、ここまでくるとワイドショーとおなじワンパターンになってくる。
与野党を問わず政治のコロナ対策はなっちゃない。始めから延長含みの緊急事態宣
言。見当ちがいな特特措法改正?改悪。たるみきった与党議員。周知のことなので
これ以上羅列しないが最後に、「孤独担当相」っていったいなんだ! 政治家諸君
の眼前に広がっている事態は「this is not drill」と言いたい。 |