10/18のしゅちょう
            文は田島薫

(いい人間関係の作り方、について)


いい人間関係の作り方、なんてなんか書くほど私は社交的でもないし、

だれとでも仲良くやってるわけでもないんだけど、様々なタイプの他人

と遭った時に、いつでもじぶん自身が心穏やかにいられる方法について、

いつも考えてたもんで、たいした話じゃないけどそれを。

よく巷で感情的になった者同士が言い争いしてたり、片方が片方を刃物

で刺しちゃったり、って事件もけっこう聞いたりする。

私自身がかつて相手に感情的になったことが全然ない、ってことはない

んだけど、相手を怒らせて殴られた、ってことは多々あったにしても、

怒りのあまりこちらから相手を殴りつけた、ってようなことはなかった

のは、たいてい私の怒りは一過性のいつもどこかで覚めてるもんだった

からだろう。それはいいとしても、相手を怒らせることをしょっ中やっ

てるようなやつが人間関係うんぬん言うのを聞かされる方は災難かもし

れないし、第一、もう途中で読むのやめちゃうに違いない。

で、そういった殴られたりしてたのは何十年も過去のことで、今はそん

なに深刻に相手を怒らせることはなくなったのは、そういった負の経験

についてじぶんなりにいろいろ検証したり考えたりしたからだ。

で、結論を先に言っちゃうと、人には人それぞれの立場や都合、っても

んがあるんだから、じぶんの価値観や考え方とかけ離れてても、ハナか

ら否定したりばかにしたりしないで、一旦保留にして、相手の身になっ

て考えてみて、それでも納得いかないようなら、その理由について率直

に伝えて、相手の応えを待ち、それについてまた冷静に考えてみる。

それでも、納得行かないならそれについて延々議論してもいいし(私は

相手も真摯につきあうならけっこう何時間でもつきあえる)、特につき

あう上でそのことはどうでもいいことで結論を急ぐ必要のないことなら

そのままほっておき、つきあって楽しいなら、それはそれでよしとする。

それか、その考え方なりが嫌いで、つきあう気が失せるなら別れる。

で、こちらが相手の考え方などにも共感を持って、つきあいたい、って

思ってても相手の方が私をなにかの理由で嫌ってたら、その理由を問い、

それが変えられることなら変えるからつきあってくれと頼むし、それで

も生理的に嫌いだとかなんとか言われたら、あきらめて別れる。

基本は、去るものは追わず来るものは拒まず、ってことでいいのでは。


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