思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいの連想ゲーム、終着はあの方たちのようです。
晩秋
時季は晩秋。
とうに鐘を鳴らした柿が、皺化粧をして枝にしがみついている。
ここに一羽の百舌鳥を呼び込めば一幅の絵になるのだが…ときは晩秋。
四季には晩の字がなじむ。晩春、晩夏、晩秋、晩冬と。
ほかにもある。晩酌、晩餐、晩鐘、晩年、晩節とあげればきりがない。
晩とは、夕べ、日暮れ、宵をさすが、ある時期の終わりの方の部分を
も指す。
晩期というのもある。末期とおなじことだ。
晩期というとピンとこないが末期というとしっくりくるものがある。
就任早々末期もないものだが、総理のコロナ対策をみているとこの人
は指導者の器ではないことが見えている。内閣総理大臣として早々と
末期を迎えているようだ。
もうひとりしっくりくる人がいる。前総理だ。病気退陣をしたが床に
就くほどでもなく、院政を、さらにチャンスがあれば再登板をしよう
ともくろんでいたが、なんの祟りか浮かれすぎか桜を見る会で検察が
動き出してしまった。
秘書レベルで逃げ切ろうと必死だが政界は薄情である。彼の野望も末
期を迎えることだろう。