4/1のしゅちょう
            文は田島薫

(酒とのつきあい方、について


酒は20才ごろ飲み始めて、ほろ酔いで楽しんでたのが、20代後半ぐらいから量が増

え倒れるまで飲んでは翌日二日酔いで酒を抜く、ってパターンに変わって来て、飲

み過ぎは翌日気持が悪い、ってことが身に沁みてたんで1人の時はわけがわからな

くなるまで飲むことはやめてたにしても毎日ビール4本ぐらいは飲んでた。

でも、友人なんかと飲む時は早く酔うほどいい、ぐらいの気分で泥酔が常で、よく

酔っぱらって非難されたり、どっかの店が出入り禁止になったりした。

それが少しペースダウンしつつも毎週の事務所などでの宴会その他が40代ごろまで

続き、してるうちに、友人たちが忙しくなったり健康を害したりでだんだん宴会に

出席する者が減ってきて、事務所シェアしてるこれまた年上の友人と時々ビール3

本ぐらいづつ飲む他は、毎週来るおそろしく酒の強い別の年上の友人だけが飲み相

手になった。毎週のそれが、それでも私には飲み過ぎの感になり、隔週にしてもら

い翌日は酒を抜く、ってパターンになったのが多分10年ほど前なんだけど、その友

人は今だに私と飲む時と同量ぐらいを毎日飲んでるらしい。

年上じゃないまた別の友人にも同じぐらい大酒飲みがいるんだけど、きょうのメー

ルで、先月から平日は一滴も飲まないように節酒始めた、って。

やっぱり、友人たちは遅かれ早かれ、少しづつ大酒の弊害を体で実感してるとみえ

て、まわりを見渡すと、友人のほとんどが病気で入院して手術受けたりして酒の量

を控えてるものばかりだ。

そういう私も今や友人と飲む時以外のふだんの酒量は酒換算で2合ぐらいだし、その

2合めもさほどうまい、って感じないで惰性で飲んでる気分もあったり。

そうは言っても、酒があると気分がくつろぐんで、全然飲めない日は気持も沈み勝

ちになる。ってことはすでに軽いアルコール依存症なのかも。

酒を飲んで一番気持のよかった時、ってのを、過去に遡って思い出してみると、夕

方ふいに誘われて、すき腹にほんの2杯ぐらい飲んで思わずほろ酔いになった時で、

大酒飲んだ時のは、飲み始めの時に、さ〜て飲みたいだけ飲むぞ、って思った自由

な気分だけで、だんだん意識は薄くなり翌日は気分が最悪、ってことになる。

結論としては、酒は気分がいい時点で飲むのを終了するに限る、ってことで、でき

るだけピッチをゆっくりする、ってことなんだけど、これがなかなか難しい。


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