3/18のしゅちょう 文は田島薫
(テロが起きる原因、について)
先週ニュージランドの教会で白人至上主義の若者が銃を乱射して50人殺した。
テロ事件はこういった平和な都市で突然起き大きく報道されるものの他、紛争国な
どでは大小毎日のようにどっかで起きてるようだ。
なんでテロが起こされるか、って言えば、起こす側が起こされる側に対して、なん
らかの被害者意識があってそれへの報復、ってことになるんだろうけど、起こされ
る側の市民たちにとって、なにも彼らに悪いことをした覚えはないのに、ってこと
が多いはずだ。
起こす側の実行者は過去の例を並べてみると、他人とのつき合いがほとんどなくて
自分の生活環境に激しく不満を持った者が、それの原因をだれかのせいだとするな
んらかの主義主張やら武装組織の主張やらに短絡的に共感してしまう場合が多いよ
うだ。貧すれば鈍する、って言われるように、余裕を持って世界を見ることができ
ない生活環境にいて、簡単にその攻撃対象を得た気になってしまうのだろう。
個人の生活環境の不満をつきつめて考えたら、様々な状況の複合的事情の結果だ、
ってことがわかるはずだし、もし、問題点を見い出したなら、それの改革に向けて
テロなどよりもっと民主的に万人に支持されるような手段があるはずで、それを進
める行動の過程でなにかの障害があれば、それをきちんと言葉にして世界に訴え続
けて行くのがいいはずなのだ。
それ聞いて、そんなのはきれいごとでうまく行くはずはない、って言ってテロを続
けてればその結果は無駄な殺戮と自滅かよくて共倒れだけだろう。
ただ、テロを起こされる原因は、けっきょくなんらかの起こされる側の不公平政策
と一般市民たちのそれへの無自覚と被差別層への無関心さだ、ってことを考えれば、
すべての人々が問題の核心を考えて改革への意識を持つべきなんだろう。