3/12のしゅちょう 文は田島薫
(マインドフルネス、について)
世の中の大半の人々は毎日ストレスにさらされ大変そうだなあ、と同情してしまうのに、
私はほとんどストレスを感じないで済む気楽な生活ができてるようでありがたいことだ、
って感じてて、健康にも食生活や運動に気をつけてるから、って安心してたところ、最
近、偶然目の前にあった血圧計で自分のそれを計ってみたところ180ぐらいあった。
こりゃいかんとその後、血圧計を買い、毎朝計っては検証してみてると、今朝なんかは
130ぐらいなんだけど、なんらかの事象に反応した無自覚な緊張状態があった時に簡単
に血圧は上がるのだ、ってことがわかった。自分じゃ平静なつもりでも、けっこうささ
いなことに体は始終反応してるようなのだ。
だから、これがもっと強力な緊張状態が恒常的に続くような生活をしてる人々は大変な
ことだろう。もし、それに血管が劣化してたり詰まったりしてた場合は命の危険も増す
わけだから、食生活、運動、の他に精神の安定も当然必要なわけだ。
欧米でも、マインドフルネス、って言って近年瞑想する人々が増えてるらしいのはその
効果が認められて来てるせいなんだろう。
で、それの簡単なやり方をテレビでやってたんでご紹介。
体の力を抜きゆったりとあぐらをかいて座り、ゆっくりと楽な呼吸をして、その呼吸だ
けに自分の意識を集中する、と。とりあえず、3分間やっただけでも効果がある、と。
で、さらに先日、仏典のマインドフルネスについての中に、自分の呼吸の他、そばにい
る人の呼吸も意識する、ってことがあるらしく、その理由がわからなかった、って言っ
てる研究者が出てたんだけど、これはストレスの原因を思えば自明のことだろう。
他人と自分との違いから来る違和感、ってことがそれだ、ってわかれば、それに親和性
を持たせることでそれが解消することになるはずなのだから。
親しい友人と一緒にいる時にリラックスするのはそれのためだろうし、仮にあまり気に
いらないような相手になにかを理解してもらいたい時など、相手の呼吸と自分のそれの
リズムを合わせて行くことは自然、相互理解の助けになるだろう。
物事が面倒なことになるのは相互の敵視といった状況から生まれることが多いわけだか
ら、われわれも世の政治家もマインドフルネスをやるのが、世界平和の近道かも。