2/5のしゅちょう 文は田島薫
(間違った恐怖心、について2)
トランプ大統領は小型核兵器の開発とそれの使用を、他国からの通常兵器による攻撃への
反撃にも適用すると宣言し、それについてわが国の立場について意見を聞かれた外務大臣
は、抑止力として容認するのは当然、とコメントした。
彼も安倍政権の片腕として渡航しては各国主脳に北朝鮮への圧力強化の賛同と協力を求め
続けていたわけだから、米国の対北朝鮮政策に順次追従することを考えているというか、
そのことについて自分の頭でなにか考える必要もなく流されて行けばいいのだ、って米国
発の考えをそのまま同様の安倍首相を経由して自動反応してるだけのようだ。
北朝鮮の核が米国本土に確実な攻撃力を持つ前にその開発を中止してもらうか、その前に、
北朝鮮からの更なる兵器実験でもあった場合、トランプ政権は、それに多大な危険視宣伝
や理屈をつけて、先制攻撃をするチャンスを探してるように見えるから、それに小型核兵
器を使用することも眼中にあるのかもしれない。
米国は核兵器開発を疑ったイラクからの米国攻撃を恐れるあまりそこを先制攻撃し、後の
イラクからシリア一帯の都市の大破壊や数十万人の市民犠牲者やさらに多い難民を作り、
10数年経った今なお、その内部混乱と各セクトによる戦闘は未解決のままなのだ。
その失敗経験を米国国民の大多数が反省してる中、それをなかったことのように考えてる
かのような政策を宣言するトランプ政権がいて、わが国の安倍政権はそれを正常なことだ、
って思ってるようなんだけど、他国からの攻撃を恐れるあまり国防の意識が妙な頑さを帯
びて、北朝鮮などの立場からの事情など全く眼中にないかのような自己中的な判断に頭が
支配されちゃってるようだ。
抑止力抑止力、って言っては、米国と軍事同盟を確認しあい、北朝鮮の近海で合同演習を
やり、自分の親分が自由自在に進めてる核開発を北朝鮮に対してだけ頭ごなしに、けしか
らんことだ、って言いながら中止を迫り、言うことを聞かないならいくらでも経済制裁を
強めるし、場合によっちゃ、先制攻撃もしてもいいかも、って安倍政権が考えてるとした
ら、それが本当に国民の命を守る国防になるかどうか、今冷静に考え直す時なのだ。