ココ通書くにも神頼み
年が明けた。
またココ通のネタさがしがはじまる。
隠居もながくなると世間との交渉もすくなくなり、話題にこまる。
世間との交渉と書いたが、世間とかい離したと言った方がよさそうだ。
江戸時代に生まれ育った人があじわったこと。
御維新とかいって将軍様のかわりに政府とかいうものができて少し便利になったけど、税金とか
徴兵というものができた。戦は武士がするものだったが、こんどは町人百姓も戦をしなければな
らない。こんな世の中ついていけない。
明治大正に生まれ育った人が、富国強兵、天皇現人神、赤は怖いと国民国家一致団結をさせられ
てきたけれど、敗戦で価値観道徳観がひっくり返った。男女平等民主主義とかいいながら、世の
中強いもの勝ち。こんな世の中ついていけない。
ここ四、五年、国をおかしな方向へもっていこうとする政府が国民の支持をうけている。おかし
な方向がなんであるか分かってか、わからないでか国民は支持している。おかしな方向がなんで
あるか、少しは分かっている自分としては、こんな世の中ついていけない。
と、前二者とおなじような感覚で世間からかい離しているのでココ通に世間を書く資格がない。
さあ困った。
困った時の神頼みというべんりな言葉がある。さっそくご神託を得るべく初詣に行ったが、ココ
通のネタにたいするご託宣はなかった。神様もいまの風潮にはお手上げなのだろう。 |