9/19のしゅちょう 文は田島薫
(北朝鮮への制裁強化の問題点ついて 2)
安倍首相は鼻息荒く国連で北朝鮮制裁強化を訴えに出かけたようなんだけど、制裁が北朝鮮
には効果がないことは、中国やロシアからの見方ばかりでなく米国内でさえ理性ある政治家
たちには共通の認識で、一度振り上げた拳を下げるタイミングやら言い訳をみんなして探し
てる状況だ、って言うのに、そんな状況の空気も読めずに、ただひたすら北朝鮮の非を糾弾
し続ければいい、他国にそれの積極性がないなら自分が率先してやろう、って思い込んでる
らしいわが国首相に、困ったもんだと思ってるのが周辺各国のはずなのだ。
正面切って、どうなんだ、北朝鮮の行状を許せるのか?って問われれば、制裁圧力を科そう
って言うのがとりあえず北朝鮮への脅しポーズ、ってことなのに、安倍首相のように本気で
それを主張し働きかけるほど、制裁する側にも逃げ場がなくなり、米国代表にも、もう軍に
解決手段を投げちゃってもいいかも、ってような乱暴な発言まで引き出してしまうのだ。
究極、米国の一部には軍事攻撃もアリだ、って意見もあるのだから、わが国はそういった方
向に行くことを絶対阻止する努力をするべき立場のはずなのにだ。
われわれが彼に意見でも言ってみれば、もちろん戦争をするつもりはない、って首相は言う
んだろうけど、戦争はいつだってだれだってするつもりがなかったのに始まるのだ。わが国
だって、かつて米国に石油などの経済制裁をされ無謀な真珠湾攻撃をしたのだし。
北朝鮮を追い詰めてはいけない、って言う中国やロシアの真っ当なアドバイスも無視し、そ
れを先頭切ってどんどん押し進めてるように見える首相のいるわが国が、北朝鮮からはどう
見られてるかも考えないと、今後のわが国の国防にとって問題だろう。
他国への敵視を強化しちゃ、米国との共同軍事活動や軍備ばかりを拡充して行くなら、それ
はかえって戦争の危険を増加させることにもなるのだ。
とにかく先制攻撃する可能性がある米国に、結果的にでもあれそれを助長賛同するような政
策や発言は最も危険で愚かなことなのだから、それをわかってない首相や自民党なら、即刻
退陣させることが北朝鮮もふくめたわが国や周辺各国の平和のためだろう。
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