なんじゃもんじゃ
となりの大学に、「なんじゃもんじゃ」とよばれる木がある。高さ10mを越える大木だ。
近年、タウン誌などで紹介されるようになってから、遠路見学に訪れる人がふえてきた。
「なんじゃもんじゃ」とはずいぶん人を喰った名前だが、正式名「ヒトツバタゴ(一名 ナ
ンジャモンジャ)」と、ちゃんと戸籍がある。
その昔の青山、いまの神宮外苑あたりにあったこの木を指して「この木は何と言う名だ」
と聞いた人がある。聞かれた村人が「なんじゃもんじゃ」と答えたのでこの名がついたと
言うことになっている。
なんじゃもんじゃとは、『関東地方で、その地方に見られぬ種類の大木をさしていう称。
千葉県香取郡の(くすの木)、明治神宮外苑の(ひとつばだこ)が名高く、その他筑波山
の(アブラチャン)、山梨県の(りょうめんヒノキ)などが知られる。』と新村 出先生の
広辞苑にある。また、関東地方にかぎらず、その土地にはめずらしく、得体の知れない木
を指して、なんじゃもんじゃと呼ぶところは全国にあるようだ。
関東地方、東京は永田町。
国のことを考えず、自分の信条にこだわり、手前勝手の答弁をくりかえし、憲法改正をた
くらむ政治家がいた。
人と問うて「あの政治家の名は…」。
永田町の住人答えて曰く「なんじゃもんじゃ」。
なんじゃもんじゃと、あんにゃもんにゃは同義語であるが故に、問うた人、妙に得心した
とか…。 |