思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせいの感性が、落ちた花の美も愛でたようです。
七重八重
琳派の技法をもって、落ちた花びらで地面に一幅の絵を描く八重桜。
八重桜は、『いにしえの 奈良の都の八重桜 けふ九重に にほいけるかな』と、高貴な
ところに好まれたので、このような素養があるのだろう。
八重、九重と聞くと、狂言「萩大名」の詞に『七重八重 九重とこそ思いしに 十重咲き
いづる萩の花かな』とある。数のあそびでいいのなら「七重八重 九重とこそ思いしに
十重咲きいづる八重桜かな」と、亭主殿に一首こじつけた。
「いや、なかなか」