4/24のしゅちょう
            文は田島薫

(安倍政権の対北朝鮮姿勢について


北朝鮮が国連決議を無視してミサイル実験を続けてるから、米国はそれに対する対応とし

て、あらゆる手段をテーブルの上に乗せて検討すると言い、韓国やわが国の自衛隊との合

同軍事訓練を北朝鮮の鼻先のような場所で続けてる。

あらゆる手段という言葉をことさら強調する意味は、先制攻撃を含む、ってことだ、って

言い、わが国の安倍政権も、それをなぞるように米国との同調をわざわざ強調してる。

言うことを聞かない北朝鮮を日米いっしょんなって脅かしてる、ってことなんだろうけど、

そんなヤクザのやり方続けて北朝鮮を追い詰めたとしてよい結果を望めるんだろうか。

米国政権は、近年本土での戦争をまぬがれてるためか、他国での戦闘については気楽に仕

掛ける傾向があるようで、今回の米国から北朝鮮に対する脅しへの北朝鮮からの反撃意志

表明にしても、まだ米国まで届く大陸間ミサイルは未完成なんで万一最悪の反撃が起こっ

てしまった場合も、韓国と日本の米軍基地か大都市中枢部が壊滅するだけで、米国本土は

大丈夫、ってどっか安心してるとこがあるはずなのだ。

そんな時に、安倍政権は米国といっしょの立場のつもりでのんきに北朝鮮への敵視をわざ

わざ強調することが状況の改善に役立つはずはないのだ。

そんなこと言うと、安倍さんなら、多分、北朝鮮とくらべ米国の軍事的優位は格段なこと

は北朝鮮はわかってて自分から軍事攻撃を仕掛けたら間違いなく破滅することもわかって

るんだから脅せば必ず折れざるおれないはず、って踏んでるんだろう。その上、チャンス

があれば米軍主導で先制攻撃して一気に金正恩体制をつぶすのもいいんじゃないか、って

考えてるのかもしれない。

相手国をテロ国家と指定したりして自分の方だけ正義の国のようなつもりで、先制攻撃し

ちゃ失敗し続けてるのが米国の近代史、ってことを考えたら、果して、北朝鮮を一方的に

糾弾したり軍事攻撃する資格が米国や日本にあるのかどうかよく考えた方がいいのだ。

客観的に双方を観たら、かつて他国を侵略したことのない北朝鮮に、かつて何度も他国を

侵略したことのある米国が、世界一の量を確保してる核爆弾を脅しに使って、言うこと聞

かないといつでも攻撃する意志があるんだ、って言ってるんで、防衛のために北朝鮮の方

も核武装しようとしたら、それをやめないと、すぐにでも攻撃しちゃうぞ、って言ってる

米国の理不尽さに、そんな悪の帝国主義国に対しては、誇りを持って全面戦争も厭わない、

って言ってる北朝鮮の、どっちにより理があるだろうか。

米国の気まぐれの軍事行動につきあって、米国本土以外の朝鮮半島と日本に大被害が起き、

あたり一帯死傷者と難民であふれる世界を作るのが平和主義国家日本の政権の目指す政策

だ、ってことでいいんなら、われわれ国民はこのまま安倍政権を支持し続けるといい。




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