9/20のしゅちょう 文は田島薫
(経済優先主義の傲慢、について)
築地市場の豊洲移転の施設工事仕様について、自民党の仕切る東京都議会は都民や国民に
情報非公開のままどんどん工事を進め、このほどの都知事に就任した小池さんのリードで
初めて、専門家会議で決められた、汚染土壌排除後すべてに盛り土される、って約束が実
行されず空洞のままにされていたことがわかった。
専門家を招き意見を聞き、盛り土をしなければ汚染漏えいの危険もある、ってされていた
のに、多分経済性優先コスト削減目的の素人考えで、盛り土なしの方が空間使えるし危険
性だってなさそうに感じるから、議会一党が、そっちのがいいんじゃないの、って気楽な
判断をしたようにしかみえない馬鹿げた話だ。
経済性を追求して工事コストを削減して建設費にかかる都民の税負担も削減しよう、って
考えなら悪いわけはないんだけど、すでに見積りは高止まりで決まり、さらに後に恒例の
ように修正見積りもたっぷり膨らんだ末のこと、それでも前提として利便性の他に耐久性
やそれ以上に安全性に問題がない、って絶対条件の確信があるのならまだしも、それのた
めの専門家会議を設けているのに、それの結論を軽く無視するような傾向が都議会に限ら
ず、産業界の利益優先たいこ持ち気質自民党の大きな欠陥なのだ。
今回の件にかぎらず、原発再稼動についてや、日米軍事同盟についてだって、パブリック
コメントと謳い、国民から広くご意見募集、って喧伝しては、その大多数の反対意見は完
全無視、最初から国民からの意見だって聞くつもりは毛頭なく、ご意見は充分参考にして
ます、ってハナから言い訳に使うだけのつもりだった企画のようだ。
集団的自衛権についても意見を聞くために招いた憲法学者のほぼ全員から、違憲、と決断
されたのに、これも完全無視し、政権には最終決定権がある、って平然としてる自民党は、
もう実態はほぼ独裁政治だ。
すべて政治に優先するのが経済効率、ってことでやり続け、多少の国際紛争も商機、なん
て内心思ってる軍事も含めた産業界にひっぱられたままの安倍自民党が、周辺諸国や組織
に対し上から目線で刺激し続けてるし、内政も外政も、今の自民党は実に危険だ。
戻る