7/7のしゅちょう 文は田島薫
(自民党の危険性、について)
参議院議員選挙を前に、安倍首相のにこやかな顔のポスターが「この道を前進」
とかなんとか、アベノミクスの経済政策継続によって景気を前進させるか、それ
とも後退がいいのか、などと、自己正当化たっぷりの言いたい放題。それをその
まま信じる国民がそう多いとは思わないんだけど、失業率が下がった、平均所得
が上がった、デフレから脱却しつつある、だから景気は回復してる、って言われ
れば、自分にはそんな実感ないけど、そのうちよくなるのかも、って感じる者も
いるのかもしれない。
ところがその演説の中身を検証すると、失業率が下がったのは国民の半数にも迫
る勢いで家族も養えない最低賃金の非正規雇用が増える一方ってことだし、それ
が充分な所得を得るのは自民党政権下だと100年経っても無理だろう。平均所得、
ってもんも、非正規雇用者には無関係なことで、大手企業や議員や公務員だけの
もんなんだし、安倍さんはデフレ脱却してインフレにしたい、って言ってるよう
なんだけど、インフレになれば、最低賃金や年金生活者は限られた生活費から高
がり続ける物価を支払わなければならなくなるわけで、アベノミクス、ってだれ
のためのものなのかは、ちょっと考えれば大企業のためだ、ってわかるはずだ。
とにかく経済成長の数字だけ上がればなんでもうまく行くと短絡的に考える安倍
自民党は、原発推進やそれの海外への販売、戦闘機などの部品なんかの軍事産業
の輸出も解禁し、米国と軍事行動をいっしょにすることで、戦争放棄の平和憲法
を無効化しようとしてるのだ。
選挙演説ではインチキとはいえ経済成長についてのさほど危険性を感じさせない
テーマで票を集め、3分の2の議員数を確保した後、憲法改正の手続きを始める
ことだろう。
ISなどにも平和憲法にもとづいた日本独自の外交交渉などの努力をすべきところ
を、安倍首相による悪とは交渉しないなどの敵対演説が今回のバングラデシュの
テロ被害の原因にもなってるのだし、一連の国防政策はすべて平和と逆の道への
ミスリードになってるのだから国民はもう自民党を見限った方がいいのだ
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