思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
シャンせんせい、自身の収集グセと激闘しました。
骨董品
近くの、ちかくのといっても自転車で10分ほどのところにある寺で毎月一回骨董
市がたつ。
これを知ってから毎月開催日の天気がわるく出かけるのは今回がはじめてだ。
部屋の中をみわたせば、骨董品いや古道具といえば体がいいがガラクタがあふれて
いる。それでもなお骨董市ときくと出かけたくなる。
骨董品というと掘り出し物という言葉がつづくが乱世ならともかくいまのような落
ち着いた世の中ではほとんどないといっていいだろう。それなのになおこういう所
をふらつくということは、本物に出会っていないからだ。
骨董趣味というものは自分の愛でるものをきめ、それらの本物にかこまれてこそい
える事であり、なんでも古ければいいといって集めたものはただのガラクタだ、と
一生けんめい自分に言い聞かせてなにも買わずに帰ってきた。