2015年9月23日(木) 連載・ おいしい季節(7)
今年も、お隣さんの二つの鉢に彼岸花が咲いた。よくは知らないが、この花は多年草で
ユリと同じく球根から芽が出て花が咲くという。という事は放って置いても、毎年時期
が来れば同じ場所に花が咲くのかな。だとすれば手間のかからない花だ、なんて言うと
綺麗な花を毎年見せてくれる隣家に失礼だな。
色が真紅で派手な花だが、何故かさみしげな感じがする。『彼岸花』ってネーミングか
らなのか、墓地とか日陰の場所でよく見るからか、球根に毒性があるからか。
春は桜だが、彼岸花は秋の幕開け知らせてくれる。この二つの花は、日本人に素敵な季
節の到来を知らせてくれる花の双璧だ。しかし、彼岸花は春の桜ほど日本人から愛され
てないように思う、綺麗な花なのに残念。
今年も、地区の体育祭を知らせるチラシがポストに入っていた。このチラシには、いつ
も昼食と飲み物の引換券がホチキスで留めてある。
今までこの体育祭に行った事はない、引換券も使った事はない。しかし今年は引換券を
使い、昼食と飲み物だけは貰おうかなと迷っている。
地区の体育祭はこの辺の町会が集まり、毎年秋に近くの運動場でやるイベントで、主に
町会会員の会費で運営されている。
自分の出した会費を少しでも回収してやるかって気持ちが、毎年あるが『なんかセコイ
な』って自制心に負け、引換券を使用した事はまだない。しかし、今年は『自分の出し
た会費分を少し回収してやる』って気分になっている。
だが体育祭には参加せず、弁当だけを受け取っている姿をもし近所の奥さんに見られ
『あらクボさん、普段ちゃんとお食事とってるのかしら』何て思われたら参るな。
当日本当に引換券を使うか、気持ちは揺れている。
(上の写真)隣家の彼岸花(曼珠沙華)
(下の写真)体育祭のチラシと引換券 |