6/15のしゅちょう
            文は田島薫

(へ理屈集団による政治の危険について)


自民党安倍政権は日米の軍事産業からの強い要望に負けたのか、集団的自衛権は憲法でも

排除されてない、とかなんとか急に言い出したりしてへ理屈総動員し、どうしても集団的

自衛権の法制化を急ぎたいらしい。

日本国民を守るため、って言い続けてるんだけど、戦争放棄した平和憲法の元で個別的自

衛権だけで十分のはずなのに、集団的自衛権がなんのためにいるんだ、って聞くと、米軍

などと一緒にいる時、自分らが攻撃された時は助けてもらうくせに米軍が攻撃された時に

はそれを助けることができないのはおかしい、って言うんだけど、それはどんな状況だ、

って言うんだ。なんのために米軍と自衛隊が一緒にいるんだ。日本近海を領海侵犯する中

国軍のため一緒に警戒巡回でもしてる状況を想定してるんだろうか。しかし、儀礼的演習

ならともかく、たいした用もないのにそんなこと米軍はしないんじゃないのかな、そんな

に米軍は日本のためにサービスするほどヒマじゃないと思うけど。まあ、100歩譲って、

たまたまそんなつるみ巡回があって、そこへたまたま中国軍のおっちょこちょいが米軍艦

の方にだけミサイルを何発も発射したとして、そこで自衛隊が米軍を助けるために反撃を

する、って状況がありうるかどうか、考えてみたら馬鹿馬鹿しい限りなんだけど。

または、日本人が海外でテロ組織などに拉致されたとして、それを自衛隊が助けに行ける

ために、とかなんとか、そこでなんで集団的自衛権が必要なんだかさっぱりわからない。

さらに、わざわざ海外に出て行って米軍の軍事行動に積極的参加すれば相手からの攻撃を

誘発するのは目に見えてて、結果的に日本国民を守るどころかどんどん危険な状況にエス

カレートさせて行くことになるだろう。

そんなことを自民の議員に言えば、そんなことはない、戦闘に参加するわけでなくて、あ

くまで機雷除去などの平和的な後方支援なのだから、っていつも言うんだけど、戦闘状況

にある双方にとって、どんな支援でも敵へか味方へかが戦況を左右するわけで、平和憲法

の元々の精神を忘れず完全中立で敵味方かかわらず傷病者保護などの活動をするならとも

かく、米国などと軍事同盟結んだりして活動すればそれは当然攻撃対象になるのだ。

そうなると、自民党政権のへ理屈がどんどん危険性を増すことになるだろう、まず、どっ

かで自衛隊の部隊が攻撃を受ける、そこで集団的自衛権によって敵陣攻撃に向かう、それ

によって相手からさらに壊滅的攻撃を受けて部隊全滅、それに対し、安倍正義漢政権は、

これは邪悪なテロ組織による日本国民に対する宣戦布告だ、とかなんとか、へ理屈がへ理

屈を呼び転がる石のように止められないへ理屈で戦争が拡大して行く危険が…。




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