4/27のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争をなくす方法について 14)


米国がこのほど、キューバへの経済制裁を解除して国交正常化を進める決断をしたようだ

けど、国同士がにらみ合って緊張状態にあるよりよっぽどいいことだろう。

どこの国の人々だって別の国の人々とケンカしてるより仲良くつきあっていけた方がいい

と感じるはずなのに、世界各地でケンカ状態にあるのは、双方が双方の一方が悪いせいだ、

って考えてるからで、それは自分の方の都合はよく考える割に相手の方の都合にはあまり

思いが及ばない、って人間の一般的傾向がそのまま延長拡大されたからだろう。

ただでさえそういう傾向の人間が、何かの状況で、相手が自分を小馬鹿にしてると感じた

り、自分に不利益や害を与えていたり与える恐れがある、って感じた時、相手に反感や嫌

悪を感じるんだろう。

そういった潜在的意識がベースになって、不信感や敵意のある行動が生まれるわけで、今

の世界各地の緊張状態の根本原因はそこにあるとすれば、そういったことに関して、各界、

特に政治家は徹底的に検証総括と慎重な言動や政策行動が必要なのだ。

米国を中心にした、イスラム世界に対する優位意識なんかもそれで、例えば、自分の方は

たっぷり保有してる核軍備について、われわれの保有はいいけど、あんたたちが保有する

のは危険だからしてはいけない、って言うようなこと。

科学技術や経済が先に進んだからって、偉くなったって勘違いしてるのであって、人間存

在本質について深く洞察してたのは、今や先端科学の世界からは外れた古代文明発祥の土

地だったのだ。勝手な正義感をかざして釈迦に説法って形に気づかず、世界各地へ爆弾落

として大量殺りくしてるのは米国一派、って見方もできるのだし、その一派の子分的役割

を拡大しようとしてるのがわが安倍政権なのだから。

そんなに力む必要はないとは思うんだけど、どうしても世界から尊敬されるような美しい

日本をつくりたい、って思うなら、まず、隣国に対する敬意から始めるべきなのだ。

都市設計、政治形態、仏教、絵画、衣服、陶磁器など、日本文化のルーツはインドや中国

や朝鮮だったのだし、もちろんその後欧米から学んだことも多い。

先日のテレビでは、ドイツと日本の職人が技術対決して、その双方の技術力の高さに双方

が敬意を表明しあってたんだけど、そこには深い人間的共感の絆が結ばれていた。




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