4/13のしゅちょう
            文は田島薫

(戦争をなくす方法について 12)


統一地方選挙があり自民党が安定多数を確保したようだ。国会と違うんで、国際外交のよ

うな事柄についての影響力はさほどないはずだけど、国民の大多数は自民党を支持してれ

ばなんとか日本も上手く行くんじゃないか、って考えてるのかもしれない。株だって上が

ってるし、景気も上向いて、あまり恵まれてないような自分の暮らしもやがてぐんと豊か

なもんになるはずだ、って考えてるのかもしれない。

ところが、当然のことながら国内の景気ってもんは、一国のがんばりだけで成り立ってる

もんでなくて、海外との原材料や製品の輸入やら輸出や、それにかかわる内外の資本の動

静や利害バランスやら、該当する不安定政権との癒着や、それを批判する勢力との闘争や

ら調停やらのバランスの上に成り立ってるのだ。

だから、本当に安定した経済や平和な生活を確保するためには、究極的には自国以外の世

界もより安定した平和になることが必要なのだ。

それなのに現実では、世界各地で利害衝突や軍事紛争が続いていて、それを解決すべく、

米国などが中心に空爆などの軍事活動も続いてるのだ。

戦争をなくすための戦争、って矛盾を見て見ぬふりをしているのは、自分の正義に関する

自己評価が高すぎたりの勘違いに他ならないのだ。

戦争をしてる現場はどちらも、野蛮な殺しあい、をやってるわけで、それをよしとする、

政権があるとすれば、その政権の指令当人がたいていは安全な場所にいて、自分の命の危

機がない場合が多いのだし、もし、命をかける司令官がいるとすれば、それは一方の思い

込みでしかないはずで、もし、そうでないとすれば、例えば、イスラム勢力が正しく、欧

米勢力が悪い、ってことになるのかもしれないしその逆かもしれない。

だったら、どっちが正しいのか徹底検証しあう、ってのはどうだ。

多分、結論はなかなか出ないだろう。でも、相互の立場の理解を深めあういいシステムに

なるはずなのだ。

とにかく、目先の利益にしがみついて、どっちが正しいとか悪いとか、得とか損とか考え

るのは、相手を自分の同胞だと思えないからだろう。

山本太郎議員が竹島を韓国にあげちゃったら?、って当時言ったらしいんだけど、なん

だったら、先閣諸島だって中国にやっちゃってもいいのだ。大惨事の可能性もある戦争に

エスカレートする危険があるんなら、「そんなに欲しいんならやるよ」って上げちゃうの

も手だ。ちょっとわが国の国民の方は損するけど、おたくの方も沢山の人間を養わなけれ

ばならないんでしょ、こっちは少し我慢して、みんなでやりくりすればさほど問題ないか

ら大丈夫、って言ってみてもいいのだから。

※この部分、私の事実誤認があったんで4/14にこのように修正しました。




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