12/21のしゅちょう
            文は田島薫

SEALDsはえらい


新聞の土曜特集判に出てた記事を読んで感心したもんで、それの要約と感想を言うこ

とで他人のふんどしで私のしゅちょう(?)、ってことで。


安保法制に抗議して今年6月から法案成立の9月まで毎週金曜同じ時間、国会正面前

で大規模デモをリードした学生団体SEALDsは、2013年12月に特定秘密保護法に反対

する学生有志10人で始めたそうだ。

法案成立目前の9月15日に参議院特別委員会の中央公聴会に出席したSEALDs中心メ

ンバーのひとり23才の奥田くんは公述人として15分の演説をしたそうだけど、冒頭、

「寝てる人がたくさんおられるが、よろしければ話を聞いていただきたい」と釘をさ

すと、何人かの政治家たちは苦笑いして姿勢を正したと。「何もない、だれも知らな

いところから、ひとりで考え、やってきた。だからあなたたちも個人として決断を」

って思いをぶつけたそうだ。


野党から新安保法制に対し数々の矛盾や疑問の指摘を受け、それについて国民が納得

できる説明がなされないまま強行採決に進もうとしている自民党主脳圧力に対し、ふ

つうの頭脳がある人間なら当然個人的な意見を持っているはずの、安倍首相に対して

も批判的な感想を持ってるはずの与党議員たちは多分、自分の保身のため余計な反対

はやめようと思考停止を決め、眠気の中にいたのだ。それでも、指摘され、ちょっと

背筋を伸ばした者にはいくらか良心といったもんがあったのかもしれない、しかし、

結果的にはそれは発揮されないまま、大きな党指導部の流れに流されたようだ。

それを見てるわれわれ国民は全員怒ってるはずだと思ったら、そんな安倍政権を支持

してる層がけっこう半分近くいるようなんで驚いたんだけど、そういう連中は政治や

ら国際紛争やらは自分と無関係と考えて、安倍さんが大丈夫だ、って言うから、つい

てけば平和は保障されるんだろう、って居眠りしてる議員と同じなのだ。

すべての議員が自分の頭で考え国民の意見も良く聞いた上でケンケンガクガクやって、

だれもが納得するような結論をいつも出してる、っていうんなら政治家に政治をまか

せっきりでも大丈夫なのかもしれないんだけど、今の自民政権は、そのどれもが欠け

ていて、お抱え利権学者以外の憲法学者や国際政治学者などから批判や懸念が寄せら

れてるのに、安倍首相はどんな批判があっても自分の考え方や政治は全うする、など

と言い放ってるんだから困ったもんなのだ。

それじゃ、将来の見通しが危なくてしょうがないだろう、って時に、そういった自分

の頭でものを考えて行動する若者たちを私は敬意を持って全面支持し見習いたい。




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