かんがえてしまう…
国会閉会中審査で、民主党議員が年金問題で首相を追及した時の答弁です。
「わたしが勝手にやっているわけではない。わたしは自民党議員から選ばれて首相
になったのです。その議員は国民に選ばれて当選したのです。わたしのやっている
ことは国民の支持のうえにある。自分たちの政策を実行したければ選挙に大勝すれ
ばよい」この三段論法「グウ」の音もでません。国民が選挙で自民党議員を選び、
その議員が首相を選出する。議会制民主主義のもとでは「文句あっか」というとこ
ろですね。
法政大学の山口教授が、与党と野党が対峙してこそ本当の民主主義である。自分た
ちの保身に汲々として安倍政治にたちむかわない野党の不甲斐なさに激をとばす
「目覚めよ、野党」と題したコラムのむすびに『この自民党が来年の参院選で勝て
ば、民主主義は終わりである』と書いています。
たしかに自民党一党が支配する国は民主国家とはいえないでしょう。しかし、安倍
経済政策「三本の矢」に目がくらんで自民党を大勝させたのも民主主義のもとにあ
る国民です。また、あの選挙はいっときのあやまり、安倍政治はごめんこうむると
いうのかと思うとそうでもない。NHK、民法ともに週末世論調査では42%もの
安倍内閣支持者がいます。これも民主主義といえばそうでしょう。
いったい国民はどのような政治をもとめているのか、かんがえてしまいます。
仏蘭西は巴里での大惨事は痛ましいことです。
その犠牲者を追悼することに異議はありません。しかし、当事国であるフランスで
おこなわれることはあたりまえですが、IS退治にやっきになっている有志連合を自
称する国々でも盛大に追悼会がひらかれているのをみるといささかの???がうま
れます。
罪のない市民が殺されるということはあってはならないことです。盛大に追悼され
てあたりまえです。
では、シリアやイラクで有志連合を自称する国々の空爆の犠牲になっている今回の
テロの犠牲者をうわまわる罪のない市民にたいする追悼の行事はいちどでもなされ
たでしょうか。かれらはパリを散策している市民となんらかわりはないのです。IS
のそばにいるというだけで殺されるのです。
テロはいけないことですが、そのテロ退治のとばっちりで殺される人々が、まるで
虫けらの死のように無視されている現実をみると…かんがえてしまいます。 |