2015年10月19日(月) 連載・ おいしい季節(11)
「ビュン！」という異常音が背後でした。振り返って見ると、自転車の後輪のタイヤと
チューブが縦に3センチぐらい裂けていた。以前からタイヤの表面に繊維が露出し、あ
ぶないとは思っていた。
自転車屋に持って行く時に、ズルズル引っ張りながら考えた。『まぁこの自転車も15年
以上乗ってるし、これは自転車屋に引き取ってもらい新しいの買うかな』っと。
最近心臓の調子が良くない、上り坂などかなりキツく感じる。こうなったら、新しい自
転車はバッテリーアシストの付いたのにしようと決めた。
行きつけの自転車屋は、ブリジストン専門のあまり大きくない店だ。アシスト自転車は
3台だけ展示してあり、他の注文はカタログで取り寄せとのこと。明日から乗りたいの
で、展示車の中から一番安い98800円のを選んだ。
まぁ、ホームセンターに行けばもっと安いのはあるのは知っていた。が、大手メーカー
製だしここのオヤジはいい奴だし、後々何かあった時安心なので決めた。夕方、オヤジ
が軽トラックで配達にきた、その場でいろいろ説明を聞いたら操作はとても簡単だった。
さっそく町内を一回り、中々快調だった。
アシスト自転車を買ったのは、もう一つ動機があった。高校時代の級友Hが最近買い使
っていて、非常に良いということだった。Hは高校時代から今日まで、ずっと空手をや
っているスポーツマン。そんな彼がアシスト付きに乗るのかと最初おどろいたが、考え
てみれば我々の年齢はもう、そういう時間に入っているって事なのだろう。
残り少ない時間をノンビリと無理せず生きて行く、それを象徴する様なアシスト自転車 。
(写真)ブリジストン製のアシスト付き自転車、バッテリーは6.7年持つらしい。 |
