2015年1月5日(月) 連載・おもしろい映画が見たい(5)
賀春。昨年の暮れのテレビで、盲目の天才ピアニストと言われる辻井伸行がでていた。
その中で彼が演奏していたラフマニノフのピアノ協奏曲2番は良かった。ラフマニノフ
をたくさん聞いているわけじゃないが、どれも良いなと感じる。彼の曲の中に「パガニ
ーニの主題による狂詩曲」って言う、調べても意味のよくわからない題名のがある。
ずっとこの題名が気になり、以前からパガニーニに関心があった。
パガニーニに関するのエピソードを２つ。
パガニーニのパリ公演の時に、音楽家としてまだ駆け出しのリストがショパンと聞きに
行った。彼は公演の帰りにショパンに「私はピアノのパガニーニになる」と興奮気味に
言ったという。
パガニーニの体のある部分に生まれながらの奇形があり、それが超絶技巧のヴァイオリ
ン演奏にちょうど都合が良かったという。
新年2日に、「パガニーニ」という映画を渋谷文化村シアターで見た。彼はヴァイオリ
ンの天才だが、女好きで博打好きで生活がだらしなかったと言う内容の映画だった。興
味のあった、ヴァイオリン演奏に好都合だった生まれながらの奇形部分に関する話はな
かった。
新年早々つまらない映画を見てしまった。本年もよろしく。 |