6/16のしゅちょう 文は田島薫
(ストレスとのつきあい方について)
昨晩深夜、うたた寝から目ざめると、テレビで女性学者がストレス学についてのスピーチ
してて、ぼーっと聞いてると、なかなかいいこと言ってたもんで、受け売りでご紹介。
一般にストレスが体に悪い、ってことが常識になってて、実際にそれによると見られる発
病や病死が多く報告されてるんだけど、実はストレスが体にいい、って見方もできること
に気がついた、と、で、それを実践するとその通りの効果が出るのだ、と。
米国で3万人対象にそれまでの1年間にあったストレスの度合いとストレスが体に悪いと思
うかそう思わないかを聞いておき、その後8年間に実際に死んだ人を調べたら、ストレス
による死亡リスクは43%あったんだけど、これはストレス=害、って感じてる人の場合だ
けで、ストレス=有用、って感じてる人にはあてはまらなかったそうなのだ。
実験によっても、普通ストレスを与えられた被験者は心拍数が上がり心臓などの血管が収
縮したんだけど、同じストレスを与えられた場合でも、心拍数が上がったりするのは、脳
に十分の血液を送り、体を活性化し難しい状況に対処するためなのだ、って思うように指
導すると、心拍数は上がっても血管は収縮せず、ストレスが健康的な勇気やワクワク感と
同じようなものに変わった、と。
また、一方、ストレス時には、ハグした時に出るオキシトシンという愛情ホルモンが分泌
され、ひとりで悩まないで優しい人に囲まれてなさい、って体が人とのかかわりをうなが
すようにできてて、実際そうすることによって、それが増え、血管の収縮や炎症を抑える
し実際に体にはオキシトシン受容体というものがありそれが心臓や血管の損傷などの修復
もするそうで、心臓の健康にも役立つそうだ。
別の統計で、1000人にそれまで1年間にあったストレスの度合いと友人や隣人を助けるた
めに費やした時間を聞いておき、その後5年間に実際に死んだ人を調べた結果、家族の不
幸などストレスの死亡リスクは30%あったんだけど、友人や隣人を助けた人は例外で、リ
スクは増えなかった、と。
で、その女性学者が言うには、そういったことを知ることによって、だれにでも得られる
認識を言ってみるとすると、「私はどんな苦難も克服できる自信があるし、それに、私は
どんなに苦しい時にも1人じゃないんだ」、って。
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