思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、安倍のなにがしの改心を夢見てるようです。
クリスマスカロル
クリスマスがちかくなるとデイッケンズの小説「クリスマスカロル」を思いだす。
ご存じのようにこの物語は、あこぎな金貸しがクリスマスイブの晩、地獄に墜ちてもなお罰
を受けつづける元共同経営者の幽霊にいさめられ改心する話だ。
物語には三人の幽霊があらわれ、主人公の過去、現在、未来の世界に連れて行く。
もし、この幽霊があらわれて安倍首相の、過去、現在、未来に連れて行ったらどうだろう。
過去は、彼の子供のときではない。敬愛する祖父岸信介の戦前の姿である。満州国でなにを
やったか。東條内閣の商工大臣としてなにをやったか。そして戦後の暗躍。
現在は、貧困に泣く子、格差社会で非正規雇用に苦しむ人、原発事故で仕事も住まいも奪わ
れた人たちの途方に暮れる姿。
未来は、強引に成立させた法律にしばられ、政府をうらみながら生活する国民の姿。
物語の主人公は、過去に涙し、現在に恥を知り、未来に慄いて改心するのだが、安倍首相は
三つの世界を見て物語の主人公のように考え方を変えるだろうか。
クリスマスにふさわしい夢である。