思いつくまま、気の向くまま 文と写真は上一朝(しゃんかずとも)
シャンせんせいのガンリキエッセー。
センセー、今後人生の方針を決めたようです。
枯れすすき
「おれは河原の枯れすすき」と野口雨情が詠った場所ではないがすすきがきれいだった。
盛りをすぎたすすきとともに河原に立つと、「おなじおまえも枯れすすき」といわれて
いるような気がしてくる。
自分をみるととうに盛りを過ぎていることはわかるが、枯れすすきにはまだ遠いと思っ
ていた。ところがやはり枯れすすき。出かけることがへってきた。出かけるのが億劫に
なったのではなくて、出かける先に興味をもたなくなっている。頭では、銀座、六本木、
新宿と思い描くのだが、その先に広がる景色が見えてしまい興味をそがれる。
また、親しい友に逢おうとしてもあいての都合が逢うことを拒む。みな枯れすすき状態
なのかもしれない。
枯れすすきも光線の状態によっては光り輝くときがある。
ものわかりよく達観しないで、光り輝かせてくれる光線を探すことにしよう。