5/7のねこさん 文は田島薫
旧道のみけねこさん
5月5日の子供の日、おふくろの入院してる病院までの22キロの途中、最初太かった道が
やがて旧い家々の塀と塀にはさまれたまま蛇行する細い道に変わった県道をママチャリ
で行く私の数メートル先を三毛ねこさんが横切って行った。通り過ぎながらねこさんが
行った方を見るとねこさんがふり返ってこっちをじっと見て立ち止まってた。
ここらはいいとこなんだけど悩みはこの道なんだ。だって、散歩にいい道だね〜、なん
てのんびり歩いてた日にゃ、いきなり車におせんべーにされちゃうかもしれないんだか
ら、もー、道渡るだけでもイノチガケ、さて、きょうも、気をつけて渡んないと、おせ
んべーはやだよ、っと、おっと、ヤバかった、車が来たとこだった、な〜んだ、車は車
でもたま〜に見るびんぼーくさい方のやつだね。これだったらだいじょぶ、おどかすな
い、ばーろー、おどかされたから、にらんでやろー、おまえなんかこわくないんだよー、
っだ、こんにゃろ、おとといこい、ってんだ、なんちゃって。