●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞いてみよう!

たえちゃん、びんぼーだったあのころがなつかしいようだす。



クリスマスは、本当にハッピーなのか?

クリスマスソング。

タツローさんとか、マライヤさんとか、ワム!とか、ジョン&ヨーコとかね。

何十年経っても、東京での学生時代を思い出す。

それも、新宿駅東口。

バイトしていたのは、新宿駅南口の方だったのに。

いくらホワイトクリスマスだ何だって騒いでも、

新宿駅東口の、ぜんぜんロマンティックじゃない、

あの雑踏を思い出す。

あ、でも少しはモザイク通りとかも思い出す。

冷たい風が吹く渋谷とか、終電直前の吉祥寺駅前とか。

都会の寒さは、田舎の寒さとはまた違うんだよね。

お金は無かった。ちゃんとしたクリスマスケーキすらも、買った覚えが無い。

でも、希望だけはあった。

電気毛布しか無い、暖房も無い部屋に住んでいたけれど、

都会で生活していることで、それだけでワクワクしていた。

それから何年も何年も月日が経っても、仕事中にクリスマスソングが流れてくると、

一瞬にしてあの時代に戻ってしまう。

そして、瞬く間に過ぎ去ってしまった時間と、私が重ねてきた経験の多さに、

愕然とするのだ。

クリスマスソングを聴くと、毎年、あの時に戻りたいと、 心の底から思う。

でもな、正直、もうお金がない生活は、イヤだなぁ。。。


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