10/9のねこさん 文は田島薫
王様のくらし
先週、自転車でいつものように食料の買い出しに出かけた途中のねこよこちょう角の
家の庭(ここまで先週と先先週の出だしの使い回し)、少し涼しくなって来たからま
たねこさんいるんじゃないか、って思った通り先週と同じ(ここまで先週の出だしの
使い回し)シックな色合いのねこさんが、きょうはテラスデッキの一番奥に丸まって
寝てた。寝てるもんだから見てても何も変化がないんで、そのまま買い出し行って帰
って来て、試しにまたテラスのぞいてみたら、どういうわけかテラスのまん中に籐の
イスが置かれてて、ねこさんその上で寝てた。
や〜、やっぱり奥さんいい人なんだよな、エサもらって満腹んなってから、食後のひ
とときをこの広い台の上で、なんの追い出される心配もなしに、もー、ぐっすり寝な
がら、ぼくの体の上をやさしくなでてくそよ風の感じとか、大好きな草木のにおいと
か、奥さんが部屋でたてるコトコトってような小さな音を楽しみながらいろいろしあ
わせな夢見てたわけなんだけどさ、うとうとと目を開けてみたら、ぼくのそばにきれ
いなイスが置かれてたんだよね、直に床寝てるんじゃ寝にくいだろう、って奥さんが
ぼくに出してくれたんだね〜、や〜、わり〜わり〜、つって、ぴょん、って飛び乗っ
てみたら、これがまたぼくの体にぴったりの寝心地でさー。や〜、まいったまいった、
わり〜ねわり〜ね。