●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞いてみよう!

たえちゃん、宝を得るまでの長い苦行の旅から帰ってきました。



がたやま娘に息子が生まれました。

しばらくぶりのアップになります。

実は、妊娠・出産しており、

10月の初め、3048gの男児が産まれました。


巷では可愛らしさ全開のマタニティ雑誌や、流行のママドルとか、

なんだかとってもウキウキ幸せのようなイメージがあるけれど、

私にとっては妊娠期間に気分が晴れるようなことはほとんど無く、

出産のときも、ひどくつらい経験だった。


入院するまでには至らなかったけど、つわりは出産の三日前まであった。


最初は、微熱・めまい・胃痛から始まった。

体を起こしていられなくて、ほぼ寝たきりだった。

体を横にしていても、意識があると、とにかく気分が悪い。

眠っている時だけ、気分の悪さを忘れられた。


そしてニオイに敏感になり、とにかく男女問わず、人のニオイがダメになった。

男性の体臭・口臭、ババアの加齢臭、安い整髪料や柔軟剤のニオイも、とにかくダメだった。


何を食べても美味しくないし、やっと食べたいようなものが見つかって、

食べたと思ったら、すべてもどしてしまう。

お腹が空いたとか満腹だとか、妊娠中はそういう感覚すら無くなっていたようだ。

味覚がおかしいので、普通に出来るはずの料理が、出来なくなった。


集中力も無くなっていたので、仕事も辛かったし、車の運転もちょっと危ないなと思った。


ここまで書いてもイメージが掴めない諸兄、一言でいうと、

水を飲むのも気持ち悪い、ものすごくひどい二日酔いが、10ヵ月続くのだ。


二日酔いなら、長くても三日で終わるが、

私の経験したつわりは、いつ終わるとも知れないものだった。

つわりを経験した女性は、「もうすぐ終わるかもよ!」「いつかは終わるからね!」励ましてくれたが、

安定期に入っても吐き続けて具合が悪い私を、皆、気の毒そうに見ていた。


その後、安産であれば全て良し、となるところなのだが。


友達や知人から「つわりがひどいから、安産だよ〜」などど、

古くからの言い伝えなどで慰められたが、

安産どころか、結局パニック状態での出産となった。


このシリーズ、長く続きます。。。


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