3/7のしゅちょう 文は田島薫
(前原外相の辞任について)
外国人からの政治家への寄付の禁止という法律違反で、昔なじみの在日の友人から総計で10
〜20万円ばかりの寄付金を受け取ったことを、野党に問責問題ぐらいに大騒ぎでとがめられ、
議会の空転を回避する目的で自主辞任したようだ。
しかし、法律をやぶった、ってことは問題なのはわかるけど、野党だってそんなに大げさに
非難するほどのことなんだろうか。とにかく政権を取り戻すためには相手のどんな小さな不
正でも見のがさないで追求するつもりだ、って谷垣自民党の小物ぶりを発揮したおなじみの
戦略なんだろうけど。
だいたい、政治家ってもんは、国民福祉になるような法律をつくったり、予算を配分したり
ってことが第一の仕事なはずなのに、その道具であるはずの法律の言葉尻に従属させられ、
法律違反だ、ってことばかり大声で叫び、その法律がどんな目的で作られたのかとか、じゃ、
その今回の違反が実際にどういった弊害を及ぼすのか、なんてことは知ったこっちゃない、
ってばかりに、ただ、違反だ違反だ、って騒いで、現前する国民生活に直結するもっと桁違
いに重要な予算決議を後まわしにしてておかしいと感じないロボット脳。
完全な人間なんかいないわけで政治家だってなおさらだろうに、そんな子供じみた重箱つつ
きやってると、今後はまた自分たちにもお返しが来たりして、政治の本題を忘れたバカ論争
で貴重な税金と時間を浪費することになるだろう。
法律、ってもんは、様々な条件で起きる可能性のある問題を国民福祉の観点から、公平無事
に納めようという目的で作ってるんであって、言葉尻だけつじつまあわせするのは、ずるが
しこい商人ぐらいにまかせておいて、政治家は常にそれの有効性を検証するぐらいの視点が
いるのだ。
例えば、交通信号を守れ、って法律だって、車が行き来してる場所でそれを無視したら事故
や混乱を招くからあるんであって、どっち見ても車が来てないガラーンとした交差点で、赤
信号を守って立ってる人もいるだろうけど、それを無視して歩く人に、法律違反だ、って騒
ぐ政治家がいたら、この人大丈夫だろうか、ってだれでも感じると思うんだけど。
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