●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、ココ通のみんながうらやましがる会に誘われたんだす。



日本酒を愛でる会

お友達に声を掛けてもらい、日本酒の旨味を楽しむ趣旨の会へ、夫婦で参加した。

群馬の蔵元さんが、山形の蔵元さんのところに遊びに来ていて、「じゃあ、飲み

比べの会でも。」となったのかどうかは知らないが、そういう感じで、群馬の蔵

元さんのところで造っているお酒数種類と、山形の蔵元さんのお酒を飲む会だっ

たのだ。

プラス、お料理は一流ホテルの中華料理。日本酒と中華料理のコラボレーション

という趣旨もあった。

限定15名の会だったらしいけど、会場に行ってみたら老若男女30人くらいはいた

と思う。

主催者である山形の蔵元さんは、自分で独立して始めたらしく、我々より少し上

くらい。日本酒へのこだわりと、人当たりの良い、明るくて温かい人柄が、人を

引き付けて離さない。


席に着いたら、既に3種類のお酒が並べられていた。そして「日本酒を美味しく

飲むために、日本酒と同じ量のお水を飲んでくださいね。」ということで、ちゃ

んとお水も用意してあって、嬉しかった。食事も美味しく、日本酒に合うよう、

あっさりとした広東料理だった。

同じテーブルの皆さんといろいろ語りながら、ひとつひとつのお酒の感想をメモ

していった。私以外の方々は、「もう、味が分かんないや!」と言っていた(笑)

私は「美味しい、美味しい」を連発しながら、お酒を飲み、食事をしていた。も

ちろん、しっかりと感想を書いていたのは、同じテーブルでは私だけだった。


フルコースをしっかりいただいて、終了後、蔵元さんたちと軽く飲みに行った。

群馬の蔵元さんは、文武両道を地で行く方らしく、京大の野球部だったそう。そ

れもさることながら、ものすごく「良い声」をしている。山形の蔵元さん曰く

「彼はコメント力もすごいんですよ!」とのこと。私も酔っぱらっていたので、

詳しい話は忘れたけど、とにかく皆でずーっとゲラゲラ笑っていた。


日本酒、本当に良い日本酒は悪酔いをしないのは、20代で経験済みだったけど、

こんなに飲みやすい日本酒で、良い日本酒で、楽しい日本酒というのは、初めて

だった。

本当に楽しかった。


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