5/23のねこさん 文は田島薫
うまちゃんとむくちゃん
今朝ビールの空き缶をごみ置き場へ持って行こうとしたら、となりのバレエ教室の前の電
線の上に3羽のむくどりがいてなんだかガーガー騒いでいたのを見上げてから、下見ると、
外階段の上にうまちゃんが立っていた。そういえば、先週も2階の居間にいると、外でガ
ーガー鳴き声がするんで見てみると、電線にむくどりがいて、下を見ると奥の家へのアプ
ローチをうまちゃんが走って行くのが見えた。
や〜、ここんとこ、むくちゃんたちと友だちになっちゃったようなんだよな、ぼくのこと
見かけるとむくちゃんたちが、ガーガー、ってぼくに声かけてくれるんだ。だもんで、な
んだか応援されてるような気分なっちゃって思わず走っちゃうんだ、むくちゃんは、ぼか
ーすきだね〜、あのとなりの人みたいにそばへ来てぼくをさわろうとするよーなしつこい
ことしないで、ちゃんと離れたとこで飛んでたり止まったりして、声だけかけてくれんだ。
がんばれ!って。だから、ぼくもどーがんばればいいかわかんないけど、とにかく走って
見せるんだ。さて、今朝もむくちゃんが呼んでるから、走ってみっか、って思ってる、っ
て〜と、また、あの間のわるいとなりの人だ。お〜いそこの人〜、じゃまだよ〜、やれや
れ、なかなか行かないね〜、むくちゃん、ちょっと待っててね。じゃまが去るまでね。