●連載
がたやま娘のひとりごと      文はこんのたえこ


地方文化都市山形で、世界の様々なことを感じ考えている
賢くうら若い(?)娘の話を聞こう、疲れたおじさんおばさんたちよ!

たえちゃん、当たり前だった交友になにか特別なことを感じたようです。



目まぐるしい日々の中、再会

きょうび、少し落ち着いたけど、またまた最近まで目まぐるしい日々が続いた。

週末は必ず、イベントや楽しいことが満載だったし、仕事は普通にしていたけれど、

その他に自分が今学んでいることの活動などで、実の詰まった日々を送っていた。

そういうことと並行して、「ゆっくり休む・休養する」ということも、しっかりと

行って来たので、体調は良かった。


そんな目まぐるしい期間中、仙台に住んでいる友達と、偶然に再会することができ

た。実は3.11の大地震以来、初めて会えたのだった。

彼女は3月の初めまで女川に住んでいて、仙台市内に引っ越してきて一週間であの

大地震に遭った。ご存じのとおり、女川は海沿いの街なので、津波で壊滅的な被害

を受けた。彼女の知り合いや友達にも、行方不明になった人や亡くなった人がいる。

彼女が一週間前まで住んでいたアパートは、見る影も無かったようだった。


彼女は、地震直後に安否確認の連絡をイチ早く入れてくれた、仙台と福島の友人の

うちの、一人だった。

「オメーたちが大変なのに、みんなよく連絡くれたよね。嬉しかったし、心強かっ

たよ。どうもありがとう!」と、お礼にならないような言葉で、お礼を伝えた。

彼女はその後も、連絡が途絶えた人を探しに行ったり、街の様子を写真に撮って、

多くの人に知らせてくれたりしていた。しかし、気丈な彼女でも、時々、涙するこ

とがあった。


不定期に仙台に行っているとはいえ、なかなか会う機会を持たなかったため、会え

て良かった。

地震の話を少しだけして、家族の悩みとか、占いの話とか、いろんな話をして、名

残惜しく、私は山形に帰ってきた。


生きて再会することが、どれだけ大切なことか。

「またさー、みんなで集まろうよ。避難したT君も、仙台に呼ぼうよ。集まれる人

だけでもいいからさー、みんなであの日みたいに、集まってさー・・・飲みたいよ

ねぇ。。。」

という話をした。


戻る