10/4のねこさん 文は田島薫
まねっこねこさんず
少し涼しくなったはずなのに、ティーシャツの上になんか着ると汗がでる土曜の昼下がり、
またしても、自転車で食料の買い出しに出かける途中のねこよこちょう入口角の家。
庭に面した木製台の下に、今回はねこさんが気持ちよさそうに三人寝そべってたんだけど、
間をあけてきれいにならんでみんな同じ姿勢だった。
や〜、あのすんごく暑かった頃にくらべっとずいぶん楽になったよな〜、でも、ぼくらね
こっちゅーもんは、涼しかったり、またちょっと暑かったりの今のような天気は、身体の
調子くずしやすいんで、あれ?今はけっこう暑いのかな?それとも涼しいのかな?、って
細かい感じがわかりにくいとこあるもんで、迷っちゃうことあんだけど、こ〜やって、み
んなでいると、ぼくがこの場所にいるのは間違いじゃないんだ、って安心できるね〜。
う〜ん安心安心、頭使うこともないし、こ〜やって仲間の背中見てっと、知らずに自分も
同んなじかっこで寝ちゃうね〜、まねしてれば間違いないちゅーことで。お、ふたつの背
中が寝返り打って二人こっち向いちゃったぞ、じゃぼくもよいしょ、ありゃ、まねする背
中が見えない。やば、連中今度はぼくの背中見てまねしようとしてんだな。なんだか、責
任感じちゃうな、早めに寝返り打っちゃおうかな〜、それも批判されちゃいそうだし、な
んだか少し落ち着かなくなってきたね〜。も〜、こ〜なったら、たぬき寝入りしちゃおう。
ねこのたぬき寝入り。