サニーイズム 文はさぬがゆたか
ソノ世界的イラストレータ・サニーはココアメンバーですが、
ふだんのアート作業を栃木でやっていて、そこからの田舎だより。
今回のサニーは、人生の孤独感が沁みてます。
図書館。
本当は走り廻りたいだろう小学生も、咳き込みたいだろうじいちゃんも
誰かに気を遣っている、なんだか頭が良くなったような空気感。
それが自分にもヒシヒシと伝わって、借りたい本もそうでない本にも
敬意をはらいつつコーナーを廻る。
一度に借りられるのは10冊まで。
どうせ車で来てるんだからぶ厚い美術書や写真集を観てやるかとか
税金の元をとってやるかとか、貧弱な自分がコーナーを廻る。
それで今日は、いつも訪ねるたびに拝見しちゃうトピ主田島先生宅の
トイレに並ぶ山頭火。その本棚の前になぜか座り込んだ。
図書館の奥深い人気のない棚の前にただ座りこんで、膝の上に載せた
重い本を流し読むだけ。
ものすごい作品だらけなのに、その中の数行と出会うだけの今日でも
いいかと思う。
ま っ す ぐ な 道 で さ み し い
ほ ろ ほ ろ 酔 う て 木 の 葉 ふ る
あ の 雲 が お と し た 雨 に ぬ れ て ゐ る
す っ ぱ だ か へ と ん ぼ と ま ら う と す る か
不思議なのは、なら借りていってじっくり読めばいいんだろうに、この立ち膝状態で
読みなぐりな時間の吸収がありなこと。それが大好きなライブ感なんだと思う。
じっくりと構えた状態のものより、出会い瞬間に感じさせられるのか?思わせられるのか?
それもすごくアリなんだと思う。
先週末のいつものバンド仲間との練習日。いろいろあっていろいろな考え方やとらえ方が
いろいろあって、口論になって飲むはずのビールを掛け合って蹴りあって分かれた。
あくる日からすっかり自虐で犬も近寄らないでいる。
旅に出るべきなんだろかねそろそろ。種田さんが恋しい。