5/18のしゅちょう 文は田島薫
(アフガンへの米国の武力介入について)
オバマ大統領はイラクから米軍を2011年までに撤退させる方針を示し、イラクの治
安も徐々に回復してるような報道もされてるんだけど、10万もの市民の殺りくや、
国土の大破壊の後、今だにテロは続いているわけで、市民全体の生活が本当に回復す
る見通しが立ってるとは言いがたく、けっきょく反対勢力を残したまま、果たして、
フセイン統治時代より国民生活は幸福になったんだろうか、って問題も残したまま新
政府に後をまかせ半ば見切り撤退という形にならざる負えないのだろう。
ブッシュ政権の失策によってイラクは惨状になったわけだけど、同じくアフガンも、
タリバンがオサマ・ビン・ラディンをかくまってる、って理由で国連を巻き込みまず
攻撃したわけだけど、それも正当なことだったか疑問のところなんだけど、今度はそ
っちのアフガンのタリバン残党への武力攻撃が米国主要テ−マに移って来てるようで、
あの進歩的なオバマ新大統領でさえ、それを容認してるわけで、美しかった国土を荒
廃され続けるアフガン国民はそれを望んでいるんだろうか。
アフガンのタリバンもイラクのサダム・フセインも専制政治だったかも知れないけど、
それぞれ国民生活は一応平和に機能してたのに、米国の同時多発テロで3000人の犠牲
が出たことにヒステリックに反応した米国が、ほとんど情報でっちあげによってイラ
ク、アフガンそれぞれの政府とアルカイダとの関係を根拠に攻撃が始まり、同数以上
の米兵の犠牲とそれより数十倍以上のイラクとアフガンの市民の死とそれよりもっと
ずっと多くの市民の生活破壊をもたらし続けているのだ。
タリバンへの米軍主導の侵攻が続けば続くほど、悲惨な生活を強いられる国民たちは、
米国に反感を増大させ続け、タリバンへ賛同参加するものが増えれば勢力の再生産が
行われ、ベトナム戦争のような泥沼にもなりかねないわけだから、オバマさんもタリ
バン=悪、といった単純思考はやめにするべきだし、まず武力攻撃も極力封印して、タ
リバンとの積極的な平和交渉を主軸に、イラク、アフガンともに国土復興、国民生活
改善に最大の努力をすべきなんであって、今年発足するはずの民主党政権もわれわれ
日本国民もその方向で進言、努力、協力などするといいのだ。
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