6/29のしゅちょう 文は田島薫
(反貧困ネットワークについて)
深夜のテレビ見てたら、貧困者救済についての生討論してて、反貧困ネットワー
クの湯浅誠さんと雨宮処凛さんが切実な貧困層の現状を訴えていたのに応え、自
民や民主、共産の議員がそれぞれの立場で対策について意見を述べていた。
年末の日比谷公園の野宿者保護のイベントは湯浅さんらが自民党の議員に訴えて
実現したもので、それに迅速に対応した議員個人にはそれなりにその誠意を評価
できるけども、格差が広がる雇用構造の元凶を作った自民にその犠牲者たちの現
状に関しての認識が恐ろしく欠けていて、民間のNPOによる瀬戸際のメッセージ
に直面してやっと対症療法的に反応したに過ぎないのだ。
で、その現状の根本的解決に向けて討論したわけなんだけども、理想としての提
言、非正規雇用だろうが同一労働同一賃金、所得格差による教育機会の不平等解
消のための学費無料化などについても概略、自民議員も賛成のようなんだけど、
湯浅さんら側は具体的、即断的政策を期待しているのに、自民議員やグローバリ
ゼーション是認経営評論家(?)などは知らずの体質ですぐに抽象論に持って行
ったあげく、そういった福祉政策には経済成長の原資が必要、って言って、福祉
政策に努力はする。けれど、って必ず逃げをつくるのだから、なかなかどんな福
祉政策でも進むはずはないのだ。
役人ごと目先の利権にからむ公共工事なんかはその有効性についてのデータまで
でっち上げちゃ、いらないもの造り、大赤字こさえてるのに比べ、自分のふとこ
ろと無関係となるとどんなに困った人々がいて、それにはそれほどの予算がいら
ない場合だって、福祉予算は渋く、非常に慎重で、教育費や行政の構造改革なん
てものは夢か幻かってぐあいがいつまでも続く自民党。反貧困ネットワークの人
々の身を捨てた奉仕こそが政治家にも一番必要な要素なんだから、もっと謙虚に
彼ら先生の教えや情報を乞え、って言うのだ。
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