1/13のしゅちょう 文は田島薫
(渡辺善美の志について)
自民党元行革担当大臣渡辺善美さんが、このほど目出たく離党願いを出した。
行政改革を担当して、不要な特殊法人の廃止や役人の天下り禁止を目指して努力して
たのに、結局役人の圧力に負けた自民大勢に押し切られ、すべて骨抜きにされたわけ
だから、彼は無念なはずだ。
不況の中、失業や倒産、所得格差拡大やらで最低生活も送れない人々が増大してる、
ってのに、財政大赤字の財源からお手盛りで大企業並の所得を安定確保してる役人が、
それだけでもなんとかしろ、給料は半分でいいんじゃないか?、って意見もあるぐら
いなのに、高額の退職金をもらってやめた後も、必要もないのにへ理屈つけて自分達
で作った特殊法人って組織に天下りやわたりして、なおも引き続き税金の財源から高
給や高額退職金をふたたび三たびもらうシステムがいいわけはない。
特殊法人がすべて不要なこともないだろうから、それを精査して、各組織も改革、不
要なものはきっぱり廃止しよう、ってことだったはずなのに名前を独立行政法人に変
えただけで、ほとんどが必要ってことにしてその総数や職員の数や待遇はほとんど変
化してないんだから、国民に目くらまししただけのインチキ改革なのだ。
こういった詐欺的行政をやってるのが自民党なわけだから、ほんとに政治に志と情熱
を持ってやってる政治家なら、反対してそれが受け入れられないのなら離党する、っ
て行動は実に当り前のことなのだ。
渡辺さんの後に続く議員がどんどん出て来るとか、党内で彼の意見を支持する勢力が
出てくればまだ自民党にも可能性があると言えるかもしれないけど、そうでなければ、
明らかに自民党政権は終焉、ってことなのだ。
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