11/4のしゅちょう 文は田島薫
(田母神論文について)
航空自衛隊指揮官が、耐震偽装で告発された民間ホテルの懸賞論文に応募し、最優
秀賞を得て、その内容が外交的に政府が表明している歴史認識と違っていたため、
更迭された。
言論の自由の国、何を言ってもいいんだけど、国の機関の重要ポストにいて、独断
私的ヨタ話を公表していいはずはない。
ホテルのホームページで論文が公開されてる、っていうんで見てみようとしたんだ
けど、どういうわけかPDFデータが全部文字化けして読めないもんで、新聞記事や、
一般ブログで概略を推察してちょっと意見言わしてもらおうと思うんで、あまり迫
力は望めないけど、ご勘弁を。
日中戦争やアジア侵攻について、「わが国は侵略国家ではない」「アジア諸国は肯
定的に見てる」といったことが主張の主旨のようだけど、一部にさんざん主張され
てる当時の事情の一側面でしかないものを、懲りずに敷衍化美化する右翼の立場な
のだ。
確かに、欧米に支配されたアジア解放の面もあったかもしれないし、それの理想を
本気で信じて命をかけてがんばった人々もいたはずだ。
しかし、もっと大きな本当の理由、日本の資源確保のための他国からの略奪といっ
たことをなかったことにしようとしても無理があるわけだし、例えば、百歩譲って、
アジア解放のためとしても、その国々の人々口をそろえて是非、と日本にそれを頼
んだだわけでもないのに、いきなりズカズカと人の国へ入り込んでやりたい放題や
って、それを侵略じゃない、って言って国際世論が了承するわけがない。
それは、ついこの間行われた米国によるアフガンやイラク侵攻や、少し前のベトナ
ム侵攻と同じなんだけど、それを盲目的に支持した自民政府が論文を批判しても、
論文の方が全員本音なのだ、って田母神さんも信じてる様子だから、困った自民政
権田舎芝居一座なのだ。
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