8/23ののらねこ 文は田島薫
窓の外きのうの日曜日は友人の展示会※にねこイラストを飾ってもらえるというので
それを搬入するため、事務所に寄り、その時にも皿にエサを入れておいた。
それが、今朝来ると、皿は真っ白にきれいになっていたんで、おー、なめるように食べたお客さんがいた、と一瞬思ったんだけど、以前と違い、
最近は朝1のシャンさんが皿洗っといた、ってだけのことだった。
でも、聞くと、エサは皿にも床にもひと粒も残ってなかった、っていうから、
ちゃんとお客さんは来てるようだ。
しかしきょうは、エサを入れて、昼を過ぎても来たのは、たっぷりこぼす
カラスさんだけのようだ。
きのうの帰り自宅のある駅から歩いていると、道沿いに新しく建ったモダンなデザインの家があり、その玄関横の網戸の窓の内側から目鼻立ちがすっきりした
白いねこが外を見ているのが見えた。
はじめ彼の斜め右側の横顔が見え、歩いてるうちに彼の正面の顔に、少しが目合った気がしたんだけど、彼は外のまっすぐ先を見つめていて、通り過ぎて、
振り返って見ると、同じ姿勢のままなので、彼の斜め左横顔が見えた。
留守番なのかシンとして閉ざされた玄関の家の窓から、出たい気持ちで、外の景色をじっとにらんでるんだ、って私には感じられた。
※礫川(れきせん)写真塾作品展:受付わき 〜8/29(土)10:00〜18:00
文京シビックセンター1F ギャラリーシビック(文京区春日1-16-21/TEL03-3812-7111)