11/8のねこさん 文は田島薫
ニケこまった
わが家の庭にはしょっちゅう子どもたちが遊びに来るようになったんで、
ねこさんたちはたいてい気配を感じて逃げてしまうんだけど、時々、逃
げ遅れるねこさんがつかまってさわりまくられる。先日は玄関前の箱ん
中で寝てたニケがひとりで子どもに見つかり、たいてい家のそばにいて
けっこう人好きでじぶんから寄って行くぐらいなのに、さすがに加減を
しない子どもは苦手らしく、さかんにばたばた手を伸ばされてるのを、
ど〜してい〜かわからず困り顔でしのいでいた。
いやいや、よく寝た〜な〜、さて、じゃついでだから、も〜ひと寝入り
すっかな、って、思ってっと、あれ?だれかの手が目の前で暴れてるね
〜、うるさいね〜、だれかと思えば、ちびっこのやつらだ、あ〜あ、せ
っかく静かにかくれてられると思ってたのに、みっかっちゃたか〜、や
れやれ、さて、ど〜すっかね、サービスで出てってやって、体じゅうひ
っぱられたりこすられたり持ち上げられて落とされたりをさせてやっか、
って思ったけど、やっぱ、やだね。じゃ、じっと、こんにゃろめがあき
らめんのを待つことにすっか。