4/25のねこさん 文は田島薫
黄とらの首輪
日曜の午後、自転車で図書館へ行く途中、ねこよこちょう入口角の家の庭をのぞくと、テラ
スの手前の植木の陰に黄とらが丸くなってたんだけど、首輪をしてる模様。
あれ?、って思いながら図書館へ行き小1時間後戻って来てみると、まだ黄とらは同じとこ
にいて、テラスの上ではつーとんが思いきりくつろいだポーズしてた。
オイオイ、どーしてこんなことになっちゃったんだろな〜、首輪されちゃってさ〜、まいっ
たまいった、これじゃかっこわるくてあんまり外歩けなくなっちゃったじゃねーの。こない
だ、テラスの上でビクビクしすぎてるのもみっともない、って思って、がんばってたら、奥
さん急に出てきたもんで、腰ぬけちゃって立てなくなっちゃって、あせって頭を上下にピコ
ピコさせてたら、奥さん、なんだか勘違いしちゃったよーで、あら、かわいーわ、なんて言
っちゃってぼくに首輪つけちゃったんだよな〜、やれやれ。お、やばい、あいつが来たぞ、
首輪見られないうよーに、こう、首をなるべくひっこめて、目だたないよーに、はじっこで
じっとして、、お、こっちちらっ、って見て行ったね〜、笑ってたよーな気がすんな〜、い
やいや、だいじょーぶ見られてない見られてない、ほら、こーやって首のあたりをひっこめ
てっから首輪は見えないよーになってるはずだから多分、う〜ん首が疲れるね〜、だけど、
いいな〜、あいつは自由で、あんなにのんびりしちゃってさ〜。